ニュースレター、はじめました。
こんにちは!
はじめまして?の方がもしいらしたら→私、柳嶋耕太のプロフィールはこちら。
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昨今のSNSまわりの騒動をいい機会に、僕自身の活動報告、活動告知などを安定してご紹介できる場所を持ちたいと思い、このたびニュースレター「WERKSTATT」を開設することにしました。
指揮者 柳嶋耕太の音楽活動、日々の雑感などを書いていきます。「WERKSTATT」とは工房、あるいはアトリエのような意味のドイツ語です。ゔぇるくしゅたっと、と読みます。他のオープンなSNSメディアでは書かないことをここでは書くようにするつもり。ぜひこれからも覗きに来てください。
レターは通常号に関しては月刊(各月初週)で発行され、どなたでも無料で購読することができます。下記のSubscribeボタンから購読してみてください。
それでは、記念すべき#1となる本号を引き続きお楽しみください。
活動告知 ─ デンマークとの邂逅、そして国際コンクール!
今月は世界との交流の月です!
僕が常任指揮者を務める若手室内合唱団Chor OBANDESの主催で、デンマーク・コペンハーゲンユース合唱団の来日東京公演が以下の日程で開催されます。
2023年7月28日
18:30開場 19:00開演
淀橋教会(JR新大久保より徒歩)
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コペンハーゲン・ユース合唱団(Det Unge Vokalensemble - DUVE)はデンマーク・コペンハーゲンを本拠とする当地若手トップクラスの室内合唱団で、今回が初の来日公演となります。北欧4カ国語のなかでも特徴的なデンマーク語によるアンデルセン童話を軸にした時代様式横断的なレパートリーを披露してくださいます。
日本のホスト側として、僕たちChor OBANDESと、名古屋から荒木旬さん率いる合唱団花集庵が演奏します。それぞれ、団体の特色を全面に出した小プログラムをお送りします。合唱団花集庵の生演奏が東京で聴けるのも今回が大変珍しい機会です。そしてこの盛りだくさんの内容が2000円はあまりにもお得すぎる。ぜひお見逃し無く!
チケット予約、詳細はこちら
その翌日には、その3団体ともにTICC─東京国際合唱コンクールに出場します!
今月は彼らとの切磋琢磨にとても力を割いています。ぜひ、コンサート、コンクールともに足をお運びいただいて応援いただけますと幸いです。
活動報告 ─ 公演ラッシュの初夏
2017年秋に日本へ帰国してもうすぐ6年。おかげさまで首都圏を中心に合唱指揮を生業として活動することができているのは本当にありがたいものなのですが、帰国直後の想像と(ありがたくも!)すこし違っていることは、合唱指揮だけでなくアンサンブル歌手としての機会をかなりたくさんいただいていることです。
合唱でうたうこと自体は師匠から「合唱指揮をやるならうたう現場に立ち続けろ」と言われていたこともあり、留学中もかなり力を入れて取り組んでいました。
帰国後もそんな視点での活動をありがたく継続させていただいているのですが、「うたう」内容が留学当時のクラシック合唱音楽一本、だったのに比べると相当多岐にわたってきました。
先月、2023年6月はそんな「うたう」公演がこれまでになくたくさん重なる月でした。どんなものだったかぜんぶご紹介します(公演日順)。
ハイパー能 菖蒲冠
いきなり「合唱」からだいぶかけ離れたお仕事なのですが、「ハイパー能」(能を、民族楽器やクリエイティブな演出によりハイパーにしたもの)で、地謡の役として出演しました。
地謡としての機能は通常の能と同じなのですが、このハイパー能で地謡をつとめた3名は、いずれも合唱音楽、古楽専門家(佐藤拓さん、櫻井元希さん。元希君は主宰・主演の桜井真樹子さんの甥でもあります。)。その能力を活かして、3名の地謡が中世オルガヌム風の3声合唱、主演の桜井さんを加えた4声ポリフォニーでうたうという類を見ないシーンが出てきます。
2022年の初演以来、1年ぶりの公演となりました。生田緑地の満開の菖蒲の前での印象的な公演となりました。Verset Versé ── フランス合唱音楽の夕べ
こちらは僕の本筋に近い(笑)合唱公演です。Verset Verséは2022年にJCDA合唱の祭典で西村朗さんの自作自演をするために僕が結成した団体で、今回が初の自主公演となりました。
今回は「フランス合唱音楽の夕べ」と称して、Verset Versé(注ぎ込まれる詩句)という団体名の名付け親でもある指揮者 浜田広志さんをメインの指揮に据えての公演。プーランクのある種王道と言える作品群から、ロパルツの隠れた名曲、モーリス・オアナの知られざる絢爛なアカペラ作品に現役フィリップ・エルサンのアクチュアルな作品群。僕はオアナ、およびエルサンという現代合唱への道筋の部分を今回は指揮で担当しました。合唱曲という分野でフランスを紹介するという意味合いにおいて国内でもなかなかない充実度のプログラムとなったと思います。
今回メインの指揮をおまかせした浜田広志さんは2019年までパリで声楽・合唱指揮留学をされていて、フランス語のディクションのみならず、「フランス語的イントネーションの音楽への適用」について明快な方向性をもった非常に貴重な指揮者です。次回以降も楽しみです。vocal ensemble Capella カロンのロム・アルメ
2019年からテノールメンバーとして参加させていただいている、ルネサンス・ポリフォニーを専門とするプロのヴォーカルアンサンブルです。白色定量記譜法をはじめとしてオリジナルの楽譜を使用し、またコンサートはカトリックのミサ・礼拝の式次をなぞるような形で行われています。
今回のプログラムは「カロンのロム・アルメ」。フィルミニス・カロンというフランドルの謎多き作曲家によるミサ曲を中心にお送りいたしました。歴史的記譜のパート譜がクワイアブックと称するおおきな楽譜に記されていて、これを全員で覗き込みながらうたうのですが、これがなかなか眼と脳にキてスリリングです。次回公演は10月にオケゲムのレクイエムというこれまた大曲に挑戦します。それまでに「クワイアブック専用メガネ」を新調しようか真剣に迷い中・・・笑emulsion concert “Sångröst”
2020年にデビューした男声アカペラ・グループemulsion(エマルシオン)の最新の公演です。「二郎系マシマシ男声アンサンブル」と名乗るだけあって、ものすごい量のプログラムに取り組んでいます。今回のプログラムは昨年7月末に千葉で行ったものブラッシュアップ再演となります。何を隠そうその前回は僕はコロナにかかってしまい泣く泣くオフステしたので・・・。今回仲間と一緒にステージに上がれたことが感無量でした。
今回の会場である月島社会教育会館ホールはほどよい広さで満席になり!、PA(マイク)を通してお聴きいただくという僕たちとしては初めての試みとなりました。マイクを使ったアカペラ表現もこれからもっと追求していきたいところです。
編集後記
初回のニュースレターは告知、報告することが溜まっていたためかなりたっぷりな内容でお届けしました。メール配信だと「続きをよむ」が出てくる長さなようで、次号以降はもうすこしスマートにやってみるつもりです。とかいいつつ語りまくって毎回長くなる気もしますが・・・
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それでは、次号(8月初週予定)でお会いしましょう。Bis dann!